サワッディーカップ!
tad(@tad20160724)です。
タイトルのとおり、今回はtadの転職先である公務員について、若手と中堅の過渡期である市役所勤務6年目の視点から記事を書くよー!
公務員のメリットは、無くなりつつある…
新卒〜30歳手前ぐらいで、公務員を志望している人って、まぁそれなりにいるでしょう。
公務員志望の理由って、人それぞれあると思いますが…
tadが、公務員に転職した理由として…
- 受動的なスタンスで仕事できるから
- 職員が穏やかそうだから
- 安定してるから
- 完全週休2日、定時帰り
- そこそこの給料
だいたい、上記のような感じです。
そして、いざ市役所に入庁してみたら…
思ったとおりでした!
やった…
これで、ストレスフリーで、日々それなりに幸せに生きていける。
※銀行員時代は、胃の痛みや、夜な夜なうなされるなど、ホンマにストレスだらけな状態でした…
市役所は職場環境、給料ともに年々やばくなっている
喜びもつかの間…
マジで、公務員の職場環境や給料は悪くなりつあるということを実感し始めた!
- 世の中、微妙にですが、インフレ傾向にあるにもかかわらず、給料の上昇幅は縮減
- 国や県からの事務が市役所に移管しまくる
- 業務内容は細かくなるばかり
- 正規の職員数は減る。委託業者や非正規職員、退職後の再任用(60歳超)などは微増…
- 有給休暇は取れないし、月に1、2回は土日出勤も普通にある。(部署によりますが…)
- 世間からの公務員への風当たりがキツイ。
世の中、不景気だし、税金で給料もらってるわけだし、世間の求める行政へのニーズは多様化するので仕方ないですが…
ほんまに年々、業務量は増えつつ、給料は昔ほど勤続年数が増えたからといっても上がらない状況です。
正直、当初思い描いていた理想とはかけ離れていますね。
というか、ぶっちゃけると…
この仕事を定年まで続ける気には、ならないです。
病んでる職員は増え続けている
マジで鬱になって、退職せざる得ない状況になった職員もいれば、自ら命を絶ってしまった職員もいます。
今後、定年は間違いなく70歳になるでしょうし、年金はもらえないし、退職金も存在するかわからないですしね。
現に退職金は減りつつあります。
1年目は、たしかに平和でした!
銀行員時代と比較したら天国に思えましたね。
給料を除けば…
(とはいえ、仕事をバリバリこなしていないし、公務員の給与は、年齢や勤続年数などで給与体系表で決められているので、どうにもならないですが…)
✅市役所の給料について、こちらの記事を参考にどーぞ!
市役所が、どういう世界か、徐々にわかってきた
お役所仕事、たらい回し
市役所が事務処理を行うにも予算という名のお金が必要なんですよね。
しかし、財政難のため、各課で持っている予算(1年間で使えるお金)が毎年ギリギリのため…
財政難の原因
- 税収減
- 高齢者が増えまくっているので、福祉事業の支出も増えまくる
- 国からの交付金減
まぁ、色々ありますけど、市役所も財政難なんですよね。
新規事業が始まる!
なんてとき…
どこの課が担当するか定まっていないような新規業務が発生すると、担当課を決めなければならないんですが…
担当課を決めるための会議が頻繁に行われるんですよね。
どの課も基本は新規の仕事なんて引き受けたくないからね…
結局、仕事の振り合いで時間が過ぎていくってパターン。
内部での争いだから精神的にも疲れるし。
こういった会議が非常に多いですね。
そして、担当課が決まれば、次に財源を管理している部署との交渉が始まります。
その交渉がまた、ややこしい。
担当課が事務を行うにも予算(金)がないと事務を行えません。
しかし、財政難で金を管理している課は予算をつける額を減らそうとする。
担当課は、予算を多くつけようとする。
交渉です。
そんな苦しく、めんどくさい交渉の末、獲得した予算なので、自分の課のためだけに使いたい。
こんな感じで新規業務に限らず、定例的な業務も予算を削られないように内部で攻防するんですよね。
そんな苦しみながら確保した予算。
他の部署の仕事のために絶対に使いたくない。
だから、他の部署の仕事と思われるものは(グレーでも)、絶対にやらない。
こんなスタンスなんですよね。
この悪循環が、お役所仕事。
たらい回しとなるのです。
となれば、住民も怒ります。
自分の部署の業務じゃないのに、住民から怒られるんですよね。
しんどいですよ。
やばい職員のせいで、仕事が止まる
これは、どこの会社でもあるかもやけど、市役所職員で仕事しない人は、ほんまにやばいんですよ。
- 雑談など邪魔してくる
- 寝てる
- 小説読んでる
- どっか行って、帰ってこない
- 決裁で、どうでもいい指摘ばかりしてくる
「寝る、消える」は、邪魔にならないんでいいんですけど、こちらが多忙なときに雑談など話しかけられて、まぁ〜邪魔ですね。
生産性が、かなり下がります!
どんなヤカラでも対応しないといけない
公僕の宿命です!
住民さんなら、どんなヤカラでも職員は対応しないといけません。
しかもこういうヤカラって、時間は無限にあるので、一度捕まれば、なかなか終わらない。
精神的にもきついですしね。
ほんまに、潰れるまでとことん職員を理不尽に攻めてきます。
まぁ、公務員のネガティブな部分を例示したけど…
どんな会社にも嫌なとこなんて、なんぼでもあるので、言うだけ野暮です。
それに公務員は、まだまだ恵まれているでしょう。
しかし、公務員天国なんて言葉が未来永劫続くなんて考えだけは、捨てたほういいですよ。
数十年後はブラック扱いされているかもしれないですし。
さいごに・・・
安定志向の大学生や民間企業で疲弊しているサラリーマンの多くは、「公務員になりたい」って思いを持っているでしょう。
もちろん、国のため、地域のために本当に貢献したい!
って強い思いがあるなら、やりがいあると仕事だと思います!
しかし、そうじゃなくて、
公務員が楽そうだからとか安定しているからという考えで志望するなら…
地獄を見ますよ。
また、ストレス耐性がない人も厳しいでしょうね。
内部の職員も、住民も、みんなキツイことや理不尽なことをバシバシ言ってきます。
優しさが取り柄です!
みたいな人は真っ先に潰される世界です。
なんとなく公務員かなぁ〜みたいなノリで入るとエラい目あうよ!
tadは今のところ、のびのび仕事しているけど、いつ、どこで、誰から、潰されるか本当に分かりません。
当たり前といえば当たり前やけど、公務員ってそんな世界です。
今回の記事と同じく市役所を目指す方のために書いた記事をどうぞ!
ちょっと一歩引いて、公務員という仕事について考えてみると変わった見方ができるよ。
そして、考え方が変わるかもよ!!
↓↓↓
おしまい